今日は雛まつりですね。 お雛さまのポップアップカードを作ってみました。
これは今日の「花ものがたり」の”小さなおまけ”のコーナー”に作り方を載せました。
コーナーは、あまりにも小さくて、最小限の文章と作り方の絵しか載せられないので、わかっていただけたか、いつも少々不安なのですが・・・。私も後から必ず、作るようにしています。
このお雛さまは、今朝、夜中の3時に出来上がりました 提案したのは、内裏雛だけをカードに付けるというものでしたが、自分で作ったら、ぼんぼりもバックに入れたくなり、桜と橘も前に置きたくなって、付け加えてしまいました。
ポップアップとしては、一番カンタンな、1センチ角の立法体をカードの内側に付けてこれで開閉出来るようにするものです。
こんな感じで、2つの面を接着します。
この手前の面に、手描きのお雛さまを貼付けるだけです。
私は小さい頃、お雛さまが大好きで、「家にお雛さまがあったら・・・」と、雛まつりの時期には、いつもお雛さまを夢見る女の子でした。
そうしたらある日、母がどこかの銀行で、紙のお雛さまをもらってきました。
A4くらいの大きさで、線を指示どおりに折り曲げていくと、7段飾りの立体的な”ひな壇”が出来上がりました。しかも、それぞれのパーツのまわりが切りぬかれていて、お雛さまや飾りの小物すべてが段の上に立ち上がったんです!
私は、もう嬉しくて嬉しくて、その小さな紙の雛人形を、魔法を見るように眺めました。たためばまた1枚のフラットな紙になる、その雛人形は、私の宝ものでした。
そして、「これを思いついて作った人ってなんて素敵なんだろう!」と、作り手の側のことも考えました。きっと当時、お雛さまを持っていた女の子は、そんなにたくさんいなかったはずです。そんな女の子の憧れる気持ちを叶えるために、こんなにコンパクトで可愛い、お雛さまを、雛まつりの時期に作ってプレゼントしてくれるなんて!
お金をかけなくても、想像力とアイデアで、こんなに人の気持ちをワクワクさせるものが作れるということが、本当にビックリでした。
私が手づくりに興味を持ったのも、この紙のお雛さまと出会ったからだと思います。
だから、今回の「花ものがたり」のおまけは、そんな過去の自分にプレゼントをするような気持ちで作りました。今の小学生は、みんなもうお雛さまを持っているのかなぁ?
でもそれでも、お雛さまを自分で作る楽しみを、ぜひ味わってほしいです。
上の写真では、見えませんでしたが、ぼんぼりは少しはみ出して外側に付けました。
閉じると両側が少しはみ出してしまいますが、飾ることだけを目的とするなら、ちょっとくらい、はみ出したほうが、立体的でおもしろいと私は思います。