大好きな上野紀子先生の重厚な絵です。
話は学生の頃にさかのぼりますが、私がデザイン学校の編集デザイン科で勉強をしていた頃のことです。「自分の好きな、尊敬する著名人にインタビューをして、インタビュー記事を書いてくる」という宿題が出て、私は、夫婦で絵本を創っていらっしゃるなかえよしを先生と上野紀子先生にインタビューをさせていただいたのです。
しかも、お二人のご自宅で! この信じられない展開に、私はそれまで描いた自分の絵や絵本を鞄につめて、お宅に伺いました。
ひとつひとつの質問に、お二人は丁寧に答えてくださって、そして図々しく持っていった私の拙い作品を見てくださいました。
その時、上野さんが、「この絵は、いちご新聞に合いそうね」と言ってくださって、「いちご新聞」を紹介していただいたんです。
これは私にとって、「運命の出会い」で、夢のような出来事でした。
そのなかえよしを先生から、「僕が教えている学校の生徒が、今度家に来ますが、遊びに来ませんか?」という嬉しいお誘いをいただき、日曜日に行ってきました。
久しぶりでお二人にお逢いするので、待っている間はずーっとドキドキワクワクでした。
お二人のお家は、一見お家に見えません。そこがカッコいい!!
その日は、編集者の方や、イラストレーター、絵本の学校のなかえ先生の生徒さんなど、7人が集まりました。みんな個性的できさくな方たちで、お茶をのみながら絵の話に花が咲き、お互いの作品を見せ合って、とても楽しい時間を過ごしました。
さらに素敵だったのは、お家の中にある、図書館を案内してくれて、「ここからここまでの中で、好きな本を持っていっていいよ」って、なかえ先生が言ってくださったこと!
みんなで、宝さがしが始まりました。外国の絵本作家さんのサイン入りの絵本があったり(それは範囲外の場所でしたが)、日本で翻訳されている本の英語版があったり。良い本だったのに絶版になった本があったり・・・! 私たちはキャーキャー言いながら本の虫になりました。
たくさんの本のおみやげを手に、幸せな気持ちを、みんな家に持って帰りました。
こういうことをしてくださる、なかえ先生と上野先生って、とっても粋で素晴らしい!
お二人に出会えた人たちは、みんな本当に幸運です。
そんな、幸せの気持ちを誰かにあげられるリレーを、私もできたらなぁ、と思います。
お月さま、夢をかなえて・・・
この絵、ロマンティックで大好きです